家づくりのポイント

グラスウールは高性能かつ低コスト|隙間を作らず充填すれば最もコスパが良い断熱材!

僕の簡単なプロフィールです。

  • 住宅業界歴15年の2級建築士です。
  • 注文住宅専門で設計・現場管理をしています。
  • 100棟以上の家づくりに携わってきました。

高断熱住宅に欠かせないのが高性能の断熱材です。

  • 断熱材は種類が多過ぎてよく分からない。
  • そもそも断熱材の違いって何なの?
  • 結局どの断熱材が一番良いの?

っと思う方がほとんどだと思います。断熱材と言ってもその種類はたくさんあります。

  • 繊維系断熱材
  • 天然素材系断熱材
  • 発泡プラスチック系断熱材

また、繊維系断熱材の中でも、

  • グラスウール
  • ロックウール
  • セルロースファイバー

と更に細分化されています。

同様に、天然素材系断熱材・発泡プラスチック系断熱材もそれぞれ細分化されています。種類が多過ぎてどれが良いのか分からない、というお気持ちよく分かります。

ご安心ください。グラスウール一択でOKです。

読者
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グラスウールは絶対やめるべき!
ネットにはそう書いていたぞ!

仰るようにグラスウール反対派が存在します。

それでも僕はグラスウールをオススメします。

なぜなら住宅業界で8割のシェアを誇る断熱材だからです。ってのは冗談です。(皆が使ってるからオススメってわけではありません。グラスウールが国内8割シェアってのは本当ですよ。)

僕が「断熱材はグラスウールがオススメ」と言ったところで、疑心暗鬼に思う方もたくさんいらっしゃると思います。

適切な施工が施されたグラスウールは、これ以上ないコスパの良い断熱材となります!

ってことで今回はこんなテーマでお話ししたいと思います。

今回のテーマ
  1. グラスウールのメリット・デメリット
  2. グラスウールはやめるべき!と言う理由
  3. なぜ僕がグラスウールをおススメするのか

この3つについてお話ししたいと思います。

この記事に書いてあること

  1. グラスウールの断熱性能が高い理由
  2. グラスウールのメリット・デメリット
  3. グラスウールは”やめた方が良い”と言われている理由
  4. 僕がグラスウールをオススメする理由
  5. 信頼できる会社のポイント

グラスウールの断熱性能が高い理由

僕たちの身の回りで熱を伝えにくい物質、それは「空気」です。しかし、空気は暖められると上昇気流となり同時に熱も移動します。

空気が持っている断熱性能を最大限に活用するには空気が動かないように閉じ込める必要があります。

身近な物で言うと魔法瓶!

魔法瓶は内ビンと外ビンの二重構造によって空気を閉じ込めています。温かい飲み物は何時間も温かい状態を維持していますよね!

グラスウールは、ガラス繊維が複雑に絡み合うことにより微細な空気(気泡)の部屋を無数に作り出します。これによって空気を閉じ込め高い断熱性能を発揮することができます。

グラスウールの原料はリサイクルガラスです。

グラスウールの特徴|メリット

それではグラスウールのメリットについて詳しくお話ししたいと思います。

グラスウールのメリット
  1. 材料費が安い
  2. 燃えにくい
  3. 誰でも簡単に施工できる
  4. 長期間性能が維持されている

他にも防音効果があったりシロアリ被害が少なかったりと、グラスウールの性能はたくさんあります。今回はグラスウールの数ある特徴の中から、4つの重要な性能についてお話ししたいと思います。

グラスウールは材料費が安い!

グラスウールの最大のメリットはとにかく安い!グラスウールと他の断熱材の費用を比較すると、

断熱材の種類 コスト
発泡プラスチック系の断熱材 2〜3倍UP
セルロースファイバー 3〜4倍UP
羊毛断熱材 2倍UP

発泡プラスチック系の断熱材は、グラスウールの2倍コストがかかります。

発泡プラスチック系の断熱材の方が断熱性能イイじゃん。って思った方はかなりお勉強されていますね。

確かにグラスウールよりも断熱性能に優れた材料はたくさんあります。とは言え、グラスウールの2倍〜3倍の費用をかけるくらいなら、グラスウールを2枚重ねにした方が同じコストでより高性能となります。

断熱性能は、グラスウールを2倍入れた方が高断熱の家になります。

グラスウールは安価であるため厚みを出しやすく、結果的に高い断熱性能を確保できます。

僕の住む北海道では、壁の中に断熱材を充填する「充填断熱(軸間断熱)」に加え、

壁の外側に断熱材を充填する「付加断熱」が標準的になってきていますね!


こんな感じで、家の外側にもグラスウールを充填するのが「付加断熱」です。

グラスウールは燃えにくい!

グラスウールは国土交通省から「不燃材料(燃えにくい材料)」というお墨付きの材料です。

建築基準法施行令第108条の2 「不燃性能及びその技術的基準」

通常の火災による加熱が加えられた場合に、加熱開始後20分間次の各号に掲げる要件を満たしていること。
一、燃焼しないものであること。
二、防火上有害な変形・溶融、き裂その他の損傷を生じないものであること。
三、避難場有害な煙又はガスを発生しないものであること。

グラスウールは原料がガラスなので燃えにくい材料です。

万が一火災が起きた場合でも、

  • 燃え広がるのを防ぐことができる
  • 変形もしなければ溶けもしない
  • 有害なガスも発生しない

火災が起きても逃げる時間を確保できるということもメリットと言えるでしょう。

ポリスチレンフォームは溶けながら燃え、

ウレタン系の断熱材は煙を上げて勢いよく燃えます。

ウレタン系断熱の火災事故は、建築業界にいるとよく耳にする話です。

グラスウールは誰でも簡単に施工できる!

一般的な木造在来工法の基本的なルールでは

  • 柱と間柱の内々寸法は「38cm」
  • 間柱と間柱の内々寸法は「41cm」

となっています。

それに合わせてグラスウールの幅は、39cm・42.5cmという規格になっています。

こちらは42.5cmのグラスウールです。(なんとも可愛らしい梱包ですよね。)


出典:パラマウント硝子工業 太陽「SUN」

これによって切断する手間が省け、大工さんの手間が少なくなります。

また、カッターで簡単にカットすることができますので誰でも簡単に断熱工事ができるのもメリットです。

ただしこれが、メリットでもありデメリットでもあります。(後述)

現場発泡ウレタンなどのように専用の機械が必要な施工方法は当然コストも高くなります。

誰もできる=コストダウン

資格が必要=コストアップ

グラスウールは長期間性能が維持されている!

先ほど、グラスウールの規格サイズをお伝えしました。

「柱・間柱」「間柱・間柱」の内々寸法よりも1cm程度グラスウールが大きく作られています。この1cm程大きいのがポイントです。

木造住宅の場合、必ず木材は乾燥収縮します。

木が収縮した場合、ボード状の断熱材やウレタン吹付のような断熱材は木材の乾燥に追従できず隙間が生じます。つまり木材が乾燥収縮すると断熱欠損になるということです。

一方グラスウールは少し大きく作られているので、木材が乾燥収縮しても追従して隙間が生じることを防いでくれます。

いくら高性能の断熱材を使用しているとはいえ、木材の乾燥によって隙間が生じてしまえば断熱性能は低下してしまいます。

同様に、地震で建物が大きく動いてしまった場合にも同じことが言えます。グラスウールは木材の乾燥や地震での動きに追従してくれることで断熱性能は維持されやすいと言えます。

グラスウールの特徴|デメリット

次にグラスウールのデメリットについてお話ししたいと思います。

グラスウールのデメリット
  1. 施工する人によって断熱性能に差が出る
  2. 水に濡れると断熱性能が激減する

グラスウールは施工する人によって断熱性能に大きな差が生まれる

グラスウールの最大のデメリットは、適切な施工を行わないと高い断熱性能を確保できないということです。

他の断熱材にも言える事ですが、グラスウールの場合はより施工精度が要求されます。

適切な施工とは「柱・間柱」「間柱・間柱」の間に隙間なくグラスウールを充填することです。

隙間が生じてしまうと断熱欠損になります。

隙間が無いグラスウールの充填例

水に濡れると断熱性能が激減する

グラスウールが濡れてしまうと断熱性能は激減してしまいます。

※グラスウール自体には撥水性があるので、そう簡単に濡れることはありません。実際に水をかけるとしっかり水を弾いてくれます。

グラスウールの性能が激減してしまう原因になるのは「壁内結露」です。壁の中に湿気が混入し壁の中で結露を起こす現象です。(内部結露・壁体内結露とも言います。)

また、グラスウールが濡れると断熱性能が低下するだけではなく、湿気や水分を含んだことでグラスウール自体が重たくなり、重さに耐えられず壁の中でずり落ちてしまいます。

すると、壁の中に空洞ができ(断熱材が入っていないスペース)断熱欠損になります。

断熱性能を確保するためには壁内結露を防止することがとても重要になります。

建物の気密化が重要!)

なぜグラスウールがダメと言われているのか

誰でも簡単に断熱工事ができるというのはコストを下げるためのメリットであり、それが逆にデメリットとなる場合があります。

誰でも施工ができるグラスウールの問題点

ほとんどのハウスメーカーや工務店は、請負(うけおい)という形で大工さんに工事を依頼します。

この家が完成したら100万円払います!って感じです。

3ヶ月で終わっても100万円。
→年間4棟で400万円

1ヶ月で終わっても100万円。
→年間12棟で1200万円

請負で仕事を受けた大工さんは、現場を早く終わらせるほどたくさん稼げるということです。

一部の大工さんは、お金を稼ぐ為に早く建物を完成させて1日でも早く次の物件に入ろうとします。性能よりも早さ重視となります。

そうなるとグラスウールも慌てて充填しがち。急いでグラスウールを充填すると隙間ができたり、ぐちゃぐちゃにグラスウールを入れることになります。(早く綺麗に施工できる大工さんは、ごくごく一部)

グラスールを充填した後は石膏ボードで隠れてしまいます。グラスウールがどのように充填されているのかを確認することができないまま、半永久的に見ることができなくなってしまいます。

残念なことに性能よりも早さ重視の大工が多いということがグラスウールは絶対にやめた方が良いと言われる理由ですね!

なぜ僕がグラスウールをオススメするのか!

それでも僕がグラスウールをオススメするのは、

  1. 木材の乾燥に追従するから
  2. グラスウールはコスパの良い断熱材だから

この2点のメリットが大きいからです。近年の資材の高騰を考えると、やはり建築資材は安いに越したことはありません。

適正な施工をするという条件付きではあるものの、そもそもグラスウールの充填方法だけではなく、信頼できる施工点に頼む事が「後悔しない家づくり」に繋がります。

信頼できるハウスメーカーや工務店で家を建てることが何よりも大切ですね!

手抜きのない施工をする会社を見極めることが重要です。

信頼できる会社選びのポイント

信頼できる施工をする会社のポイントをご紹介します。

これから紹介する会社は絶対大丈夫ってわけでは無いですが、イイ会社の方が多いのは間違いないと思います。

自社大工もしくは専属大工が施工する会社

自社大工もしくは、その住宅屋さんの家しか作っていない専属大工のいる会社は
安心できると思います。

外注大工は

〇〇工務店→△△ホーム→□□ハウス

常にいろんな会社の仕事をします。

請負金額の高い住宅会社もあれば、請負金額の低い住宅会社もあるでしょう。

当然、安い単価の住宅屋の仕事をするときは早さ重視になります。

自社大工・専属大工さんの場合は

常に一定の品質の家を作り続けられます。

もてる男性は常に紳士的でなくてはいけません。デートの時だけ紳士的に装う男性は、必ずどこかでボロが出ます。それと一緒です。たぶん・・・(笑)

施工のことよりも商品の性能ばかり語る営業マンはNG

住宅展示場とかモデルハウスの営業マンは

営業マン
営業マン
弊社はグラスウールを250mmも充填しているので断熱性能はどこにも負けません!

みたいなセールストークをする人がいます。もちろん高性能な断熱材は重要です。

とは言え、どんな人が・どのようにグラスウールを充填するかと言うことは、高性能グラスウールを採用するのと同じくらい重要なことだと思っています。

材料のことばかり語る営業マンに騙されないようご注意ください。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

グラスウールは安くて高性能なコスパの良い断熱材です。

しかし、それには適切な施工が欠かせません。

残念なことに適切な施工をする住宅屋(大工)が少ないと言うのも事実です。

グラスウールは絶対やめた方がいい!と言った情報の真意は

適切な施工かどうかの判断がつかない家づくりの初心者(ユーザー)が、大工の技術に左右されるグラスウールを採用するのは危険だと言う意味です。

それでも僕はグラスウールをオススメします。

以上、これからも家づくりの情報をどんどん発信していきます!最後まで読んでいただきありがとうございます!

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