設備の記述対策は大丈夫?疎かにしてはいけない設備の知識をまとめました。
設備計画の対策
記述問題は、計画と構造を重視してしまい設備計画は疎かにしがちです。
しっかり設備の知識を入れておかないと本番で痛い目にあってしまいます。
って事で、しっかり設備対策ができるようにまとめてみました!
※万が一誤りがあればコメントで教えて下さい。
設備で抑えるポイントは全部で4つ!
給水設備・空調設備・給湯設備・消化設備
一つずつポイントを抑えておきましょう!
給水方式
ポンプ直送方式・水道直結増圧方式のどちらかで対応できるはず!
ちなみに過去5年間は全部ポンプ直送方式で対応可能 でした!
ポンプ直送方式の特徴
①大人数の同時使用時でも安定した給水圧が得られる
②1日の必要水量の半分を受水槽に貯める為災害時等で断水時した時も貯留分を使用できる※受水槽内の水は水質低下の恐れがあるので注意が必要
③10m3を超える受水槽は年一回の清掃が必要な為、維持管理等のコストがかかる。
重要なのは、災害時でも貯留水を使用できる という事ですね!
災害対策の記述はこれで大丈夫!
水道直結増圧方式
①水道本管から引き込み、増圧給水装置により給水管内の水圧を増圧して供給する給水方式。
②3階建て以上の階でも水圧が確保できる
③ポンプ直送方式のような受水槽は不要となるので、水質低下の恐れが少ない
④受水槽などの設備スペースが不要となる為、その分建物内部を有効活用可
⑤停電時は水道本管の圧力により給水できるが、高層階への給水は停止
⑥水道本管の強度・管径・水圧などインフラ条件が整っていない地域ではこの方式が採用できない場合が有る
空調設備
過去の経験からいくと、空冷ヒートポンプパッケージ方式一択で大丈夫 だと思われます!
空冷ヒートポンプパッケージ方式と聞くと
って感じですが、要するにただのエアコンって解釈で大丈夫!
空冷ヒートポンプパッケージ方式の特徴は
- 室外機ごとに冷暖房の切り替えができるので個別性に優れる
- ヒートポンプ(熱交換)を使用する事で、省エネルギー性が高く環境負荷低減に優れる
- 室外機を置くスペースがあれば良いので、機械室を設ける必要がない
- 天井の高い空間には床置きダクト接続型を採用する
この点を抑えるだけで大丈夫だと思います!
天井の高い室では、暖気が天井付近に滞留してしまうので、
床面付近の空気を吸い込み、空調機で暖められた暖気を天井のグリルから放出する事で
暖かい空気が循環するという仕組みです。
注意しないといけないのは、空冷ヒートポンプパッケージ方式は
換気設備を別に設けないといけません。
つまり、エアコンなので換気できないのです!
換気設備は、環境に配慮して全熱交換換気とするのがベターでしょう。
熱交換とする事で、冬の冷たい外気を直接室内に取り入れるのではなく熱交換された暖かい新鮮空気とする事で、暖房負荷を低減 してくれます!
このセットで覚えておきましょう!
ちなみに、外気処理空調機が出題された事もありました。
外気処理空調機は、全熱交換器に比べ換気量を多くでき、湿度コントロールもできることから室内環境を良好にする上で優れています。
外気処理空調機からのメインダクト(2m2程度)及び各室へのダクト接続が必要となります。
給湯設備
マルチ型給湯器とヒートポンプ給湯器の2種類あります。
マルチ型給湯器
瞬間湯沸かし器を複数台設置して、大量の給湯量が必要になっても複数台で給湯量を賄います。
万が一故障した時も複数台設置しているので、他の給湯器がカバーしてくるので 湯切れの心配がありません!
給湯箇所近くの外壁面に設置でき、ボイラーに比べて小型・軽量で省スペース です。
ヒートポンプ給湯器
電気が熱源で、ヒートポンプの原理で大気中のエネルギーを利用する為、省エネルギー性が高い!
ヒートポンプの熱源ユニットと貯湯ユニットで構成されます。
消化設備
- 高齢者が宿泊する用途を含む場合、全館にスプリンクラー消化設備を設置し スプリンクラーでカバーできない部分には補助水栓を設置
- 消化ポンプを設ける場所が必要。階段下でもOK。また床下ピットを利用して消化水槽を設ける
- 消化器(粉末型)を歩行距離20m以内毎に設置
まとめ
設備については、こんな感じでしょうか。
- 給水設備→ポンプ直送方式
- 空調設備→空冷ヒートポンプパッケージ方式+全熱交換器
- 給湯設備→マルチ型給湯器
- 消化設備→消化ポンプ室を階段下に設ける
って感じで大丈夫でしょう!
ちなみに電気設備についてはキュービクルを屋上か、管理ゾーン(30㎡程度)設ければOKです。
試験まで残り数日・・・頑張りましょうね!