一級建築士ブログ

一級建築士製図試験は年々難しくなっている!合格するための重要な3つのポイント!

僕が初めて製図試験を受験したのは今から6年前の2015年(平成27年)です。

この6年間で製図試験の内容が大きく変わってきたなぁと感じたので
その辺りについて具体的にお話ししていきたいと思います。

2015年から2020年の一級建築士製図試験の変化

一級建築士の製図試験は、間違いなく年々難しくなってきています。

一昨年よりも去年の方が難しくなっているし、
去年よりも今年の方が難しくなっています。

おそらく今年よりも来年の方が難しくなるだろうと思います。

僕が言う、『難しい』というのは、
エスキスが複雑になった!ということではありません。

要求室などの計画についてはそんなに大きな変化はありません。
これまで通りの利用者・管理者のゾーニング。歩車分離でOKです。

僕が難しいと感じるのは、
去年までは採点基準になっていなかったところが今年の採点基準になっている!
という点です。

それもミスすると大減点もしくは失格になる可能性が高いというところです。

去年はこれで良かったのに、今年はこれじゃダメー!
なんてことが毎年増えてきているのです。

※これをすると〇〇点減点ね。
みたいに点数が公開されていないのでどれくらい減点なのかまでは分かりません。
大手資格学校が、多くの受講生の答案を基に
おそらくこれが大減点だったんだろう。とか、これで失格になったんだろう。
という分析結果です!

それでは、採点ポイントが大きく変わったところを掘り下げてみたいと思います。

合格に直結するポイントなので、絶対に抑えておきたいポイントです!

一級建築士製図試験に合格するための3つのポイント

大きく変わったと思うところが下記3点。

合格するために知っておくべき3つのポイント
  • 要求面積±10%の範囲外は大減点!
  • 建築基準法違反は大減点か失格!
  • PS・DS・EPSなどの欠落は失格!?

年々これらについての減点が大きくなってきています。
つまり合否に直結するポイントです!

もしかしたら一発アウト!ってこともあるかもしれません。

要求面積±10%の範囲外は大減点!

要求室は要求室面積の±10%以内に抑えましょう。

これは皆さんご存知だと思います。
これまで日建学院の講義では、面積の過不足はそんなに減点は大きくないはず!
っと言われていました。

でも実は、去年の本試験から減点ポイントが大きくなってきたようです。
試験元の建築技術教育普及センターの合格基準にも明記されています。


要求されている主要な室等の床面積の不適合

2018年まではこの一文はありませんでしたので
要求室の面積調整が厳しくなってきたということですね。

無理矢理±10%の範囲内で計画しようとすると、
廊下がグネグネになったりしてしまうこともありそうですよね。

スパン割りも関わってくるので、
より一層難しくなってきた感じがあります。

2019年の本試験(台風の影響での再試験)で
従来までの『適宜』『約〇〇m2』という要求ではなく、

ホワイエの要求面積 50m2!

っと、ビタリ50m2という要求面積の指定があったことから
今後もしかすると、そんなトラップが仕掛けられるかもしれませんね!

約〇〇m2なのか、〇〇m2なのか注意して問題文を読まないといけませんね!
※2020年は、『適宜』『約〇〇m2』だったので一安心!

建築基準法違反は大減点もしくは失格!

建築技術教育普及センターに掲載されている合格基準を見ると
去年からこんな一文が追加されています。

法令の重大な不適合等、その他設計条件を著しく逸脱しているもの

具体的には、

  1. 「延焼の恐れのある部分の位置(延焼ライン)と防火設備の設置」
  2. 「防火区画(特に吹き抜け部の1階部分の区画)」
  3. 「直通階段に至る重複区間の長さ」など

っとなっています。


これについて更に深掘りしてみましょう。

法令遵守①|延焼の恐れのある部分の位置で大減点!

2018年(平成30年)から登場した、延焼ラインの図示と防火設備の設置。

延焼の恐れのある部分の位置・・・
道路中心線もしくは隣地境界線から外壁までの後退距離が決められています。

  1. 1階は3m以上
  2. 2階以上の階は5m以上

注意しないといけないのは、あくまで

外壁までの後退距離なので建物中心線ではダメですよ!

ってことです。

そして、おそらく去年の本試験課題で多くの人が犯したであろうミス。
それは・・・

防火上有効な公園には延焼ラインがかからない!

ということ。

南側と西側の隣地に防火上有効な公園があるので
そこには延焼ラインを図示してはダメだったのです。

うっかり延焼ラインを図示してしまえば、

あ、この人延焼ラインのこと分かってないな。

っとなって大減点になります。

ちなみに当時、試験直後の日建学院では
不要なところに延焼ラインを図示したら一発で失格ではないか?
っとの噂もあったくらい重要なポイントだったそうです。

一発失格まで?っと思いましたが、大減点であることは間違いなさそうです!

延焼ラインにかかる部分の窓は、防火設備の図示を忘れずに!

法令遵守②|面積区画・竪穴区画で大減点!

僕が初めて製図試験を受験した2015年の時は
防火区画なんて一切考えていませんでした(笑)

2015年の標準解答例ですら防火区画は図示されていません!

ですが、2018年の本試験から防火区画についても
適切に計画するように求められました。

防火区画が適切に計画できていないと、
法令への重大な不適合となり、大減点!
もしかすると、失格まであるかもしれません!
(実際は分かりませんが)

ですが、防火区画についてはこの2点を守れば大丈夫です!

✔️吹抜けを計画した場合は吹抜け部分の1階に特定防火設備

✔️吹抜・階段・エレベーターに特定防火設備

吹抜・階段・エレベーターに特定防火設備!これで竪穴区画OK!

吹抜け部分の1階には面積区画と竪穴区画を兼用して
ここにも特定防火設備を図示すればOK!

図示する時は『特』の字を丸で囲うだけ!

標準解答例でも確認してみましょう!(2019年本試験)

法令遵守③|採光が取れない場合は大減点!

これは今年の課題が『高齢者介護施設』だからと言うこともあるかもしれませんが
娯楽室や共同生活室には採光が必要になります。

試験中に採光補正係数を計算するほどの時間はないので
建物のセットバックを用途地域毎に覚えておけば大丈夫です!

詳しくはこちらから。

減点確実!エスキスと作図時につい忘れてしまうモノを集めて見ました!エスキス・作図時につい忘れてしまうモノ 試験まで残り僅かです。 課題の添削をしてもらっても毎回同じ過ちを繰り返してしまいます。...

採光面積が不足した場合は、建築基準法違反となりますので
大減点(もしくは部屋の欠落?いずれにしても大減点)となる可能性が高いです!

PS・DS・EPSなどの欠落は失格!?

近年の試験では、建物として成立する図面が要求されています。
利用者と管理のゾーニングだったり、法令遵守だったり。

電気・設備があって、初めて建築(施設)として成立します。
当然、配管の経路であったり、電気の幹線を引き込むためのルートも確保しなければいけません。

設備も電気も、しっかり計画してますよ!

採点官にアピールできなければ建物として成り立っていないね。
ってことになります。

設備も電気のことも、ちゃんと考えてますよ!とアピールするためには
平面図に、配管を通すスペースを図示する必要があります。

✔️配管であれば、トイレや洗面の給水管・給湯管・排水管を通すためのPS(パイプスペース)

✔️換気であれば、給気と排気のダクトを通すためのDS(ダクトスペース)

✔️電気の幹線を通すための電気配線シャフト EPS(エレクトリックパイプスペース)

これらを図示することをお忘れなく!



まとめ

僕が初めて受験した2015年の時から2020年までの間で
こんなにも採点基準が変わりました。

6年間受験し続けて確実に言えることは、

間違いなく2020年より2015年の試験の方が簡単でした!

と言うことです。

日建学院の製図の講師は、

『私が受けた時は多少の法令違反があっても受かってたからね。
法規のことは学科の時に勉強してるから良しとしようって時代だったよ。』

それくらい試験の内容は変わっているそうです。

とにかく、年々採点基準が厳しくなり、
より実務に近い計画を要求される試験になりました。

去年よりも今年の方が難易度が上がり、
今年よりも来年の方が難易度が上がっているでしょう。

年々難しくなっていく試験なので、早く受かるに越したことはありません!
なので、今年ダメだった人は来年必ず合格できるように頑張りましょう!

以上、お届けしたのは製図試験に5回も落ち続けている、けんち君でした!(笑)
最後までお付き合いいただいてありがとうございます!

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