ランクⅢからの製図逆転合格|7回不合格者が教える一級建築士設計製図試験

Kentikun
記事内に商品プロモーションを含む場合があります
でぶリーマン
でぶリーマン

はじめまして、一級建築士の「でぶリーマン」です。

学科試験に初めて合格したのは29歳。紆余曲折を経て、製図試験に合格したのは39歳。

製図試験はトータル8回受験し、8回目でようやく合格に至りました。

しかしーー

そこに至るまでの結果は、あまりに無残なものでした。

初年度は「ランクⅡ」、それ以降はすべて「ランクⅢ」

ランクⅠのみが合格できるこの試験で8回中7回ランクⅢ。

「箸にも棒にもかからない」というのはまさにこのことです。

建築士試験はさまざまなスキルを駆使して臨まなければならない試験です。

読解力や計画力はもちろん、時間管理能力・論理的思考力など、総合力が求められる試験です。

これまでの経験や己の力量が図られ、まるで自分自身の価値を試されているかのような試験です。

そのような試験だからこそ、実際に落ちた人にしか分からないショックがあります。

試験元から自分自身を否定されたような気持ちになり、資格学校に通う莫大な費用、そして1年間という貴重な時間を考えると不合格だった時のショックは学科試験の比ではありません。

そんな試験を私は8回も受験しています。

・・・お察しの通り、角番落ちを2回経験しました。

さすがに2回も角番落ちすると精神的にキツいものがありましたが、それでも諦めきれずに挑戦すること8回目の製図試験でようやく合格を掴み取りました。

私よりも後から学科に受かった後輩たちが、次々と先を越して一級建築士になっていくーー

あの時の辛さは今でも忘れられません。。。

前置きが長くなりましたが、私と同じような境遇の人に少しでも役立てばと思い、このブログを立ち上げました。

ぜひこんな人に読んでいただきたいです。

このブログの対象
  • 「ランクⅢ」で不合格だった人
  • 次が角番受験の人

このブログはそんな過去の自分と同じ場所に立っている人に向けて書いています。

いつか、

「でぶリーマンのブログで合格できました」

そう言ってもらえる人が一人でも現れたなら、それだけで、これまでの不合格はすべて報われます。

資格学校に通ってる人も是非

私が製図試験に7回も落ち続けた要因

これから記す内容は私の実際の本試験エピソードです。

これを読むだけで、なぜ私が7回も落ちたのかがお分かりいただけると思います。

モヤモヤが残る一級建築士製図試験

製図試験は答案用紙が返却されるわけではありません。

それゆえに、なぜ落ちたのか・なぜ受かったのか、落ちた理由も受かった理由も試験元が教えてくれることはありません。

当日の記憶・持ち帰ったエスキス用紙と問題用紙、ここから自分で分析して原因を考えなければいけません。

落ちた側としては「モヤモヤ感」満載の試験、それが一級建築士設計製図試験です。

私が設計製図試験に挑んだ最初の年が2015年。

忘れもしない、初受験の緊張感。

製図版を抱えた受験生が会場前にずらりと並んでいる光景を見て、その異様な空気感に戦々恐々としていました。

「一級建築士試験」というプレッシャー、それに加えて他の受験生から漂う威圧感に飲み込まれていました。

そんな心境なので、開始前から手は汗でビッシャビシャ。

作図用紙に名前を書くだけでシャープペンの芯を3回も折るほど緊張していました。

2015年|レストラン・ギャラリーの要求漏れ

当時の課題は「市街地に建つデイサービス付き高齢者向け集合住宅(基礎免震構造を採用した建築物である。)」

南側:公園
西側:公園
東側:道路
北側:歩道付道路

東側道路からアプローチできる位置にレストランとギャラリーを配置する条件でした。

しかし私はーー

東側道路からのアプローチ指定をまさかのガン無視。

そして南・西側の公園に面してレストラン・ギャラリーを配置!

試験中の私はこう考えていました。

でぶリーマン
でぶリーマン

西側・南側に面してレストランを計画すると、公園利用者も使いやすいよね。

敷地の周辺環境にも考慮してるから好印象であること間違いなし!

そのミスに気が付いたのは試験終了10分前。

ふと課題文を読み返して初めてアプローチ要求に気が付くも、時すでに遅し。

・・・オワッタ。

もはや絶望。この世の終わりのような感覚でした。

完全な読み落としと思い込み

こうして「ランクⅡ」で不合格。

後輩と一緒に受験し、私が落ちて後輩が受かるという苦汁をなめる結果となり、私の製図試験の初受験が幕を閉じました。

2016年|屋上広場をピロティ空間で計画

前年の反省を踏まえ、より慎重に課題文を読み込んで挑んだ2度目の製図試験。

課題は「子ども・子育て支援センター」

最大のミスが次の要求文。

 「屋上広場」は、児童館・子育て支援部門の利用者が使用するものとして、2階床レベル(建築物の1階の屋上)に計画する。また、遊びの広場、植栽、通路、屋外ファニチャー、手・足洗い場等を含むまとまったスペース(直径10mの円が1つ入るスペースとする。)として約200mを確保する。

2016年一級建築士設計製図試験本試験

本試験課題では「3階建て」の階数指定がありました。

当時の受験生、そしてこれを読んでいる大多数の人はこう考えると思います。

読者さん
読者さん

3階建てで、一部が屋上庭園のある平屋になるのかなぁ。

しかし、ここでまた私は失態をーー

なぜか「屋上広場をピロティ空間にした3階建て」という謎プランで計画してしまいました。

でぶリーマン
でぶリーマン

エスキスがまとまらずに時間がなくなっていくと、正当化できる何かしらの理由付けして次のステップに進めてしまうものです。

当然結果はーー

ランクⅢ。

2017年以降|要求漏れ・ゾーニングミス・法規違反

それ以降も落ち続けました。

今振り返ると恥ずかしいミスばかりですが、試験中には気付けないのも本試験特有の空気感によるところなのかもしれません。

過去7回試験に落ち続けた理由は、別記事でより詳しく分析しています。

合わせて読みたい(準備中)
一級建築士設計製図|過去問7年「落ち続けた理由」を分析
一級建築士設計製図|過去問7年「落ち続けた理由」を分析

受かった理由より、落ちた理由を分析する方が合格に近づくと私は思っています。

ぜひそちらもご一読ください。

こちらでもその他の年度の落ちた要因を簡単に記しておきます。

製図試験に落ちた要因
  • 2017年:小規模なリゾートホテル(ランクⅢ・角番落ち)
    →「全ての客室は、名峰や湖の眺望に配慮する」をガン無視!またもや読解ミス
  • 2018年:健康づくりのためのスポーツ施設(ランクⅢ)
    →周辺施設との繋がりを求められつつも、道路に面してメインエントランスを設けた。※周辺環境をガン無視
  • 2019年:美術館の分館(ランクⅢ)
    →重複距離が30m超・竪穴区画の防火設備記入漏れ
  • 2020年:高齢者介護施設(ランクⅢ・角番落ち)
    セキュリティに配慮不足のゾーニング
でぶリーマン
でぶリーマン

2度目の角番落ちで心が折れ、4年のブランク期間を経て再受験。

  • 2024年:大学(ランクⅢ)
    →階数自由であるがゆえに、斜線制限に抵触しないことを優先し、7階建てで計画(要求のゾーニング的には5階建てがベター)

【最重要!】課題内容を十分に満たせているか

「〇〇すれば合格できる!」

受験者全員が知りたいと思う答えだと思います。

私は、あと何回受験したら合格できるのか・どうしたら合格できるのか、をずっと考え続けてきました。

そして8回目の受験でようやく合格できた今、「これをすれば合格できる」の一つの結論に辿り着きました。

それはーー

求められている課題内容を十分に満たせば合格できる。

という、身も蓋も無い答えです。

おなやみ君
おなやみ君

そんなこと分かってるよ。

という声が聞こえてきますが、私もそう思っていました。

しかし苦労の末ようやく合格できた今、合否を分けるすべてが、ここに集約されていると感じています。

分かっているけど合格できない。

その問題は、「課題内容を満たしているつもりになってしまう」ことです。

「課題内容を十分に満たす」について私の不合格経験を基に考えると、私的には以下5点が不合格になった要因だと考えています。

私が7回落ちた要因
  1. 課題文の読み間違えと読み落とし
  2. 要求事項の思い込み
  3. 法規違反(高さ制限・重複距離など)
  4. 記述の内容不足&図面と不整合
  5. 年度特有の地雷
おなやみ君
おなやみ君

そんなの落ちて当たり前じゃん。

私自身も今ではそう思う内容です。

それでも試験本番ではこうした失態を犯してしまう。だからこそ製図試験は難しいのだと思います。

【STEP2】課題文マーキング完全マニュアル

【STEP3】7度の失敗を活かしたエスキス手順

ランクⅢ・Ⅳを回避|落ちないための建築基準法チェック項目

【STEP4】作図スピードを2倍にした練習法

【STEP5】合格年のエスキス&再現図公開

製図試験合格|2025年本試験の振り返り
【エスキス・再現図あり】2025年一級建築士設計製図試験の振り返り
【エスキス・再現図あり】2025年一級建築士設計製図試験の振り返り

製図試験で心が折れた瞬間と立ち直り方

【番外編】製図試験にかかった総費用

手軽に学科+製図試験対策
記事URLをコピーしました