【一級建築士設計製図試験直前】日建学院の特訓模擬試験を振り返ってみた

今年は、何階建ての建物を要求されるか分からないので
色々対策を考えておかなければいけません。
日建学院は、最初の課題では5階建とか4階建の計画だったのですが、 最近は3階建てばかりが出題されています。
日建学院では3階建と睨んでいるのでしょうかね。
試験元から
それじゃ約束通り例のブツをよこしな。
そんなやりとりがあって欲しいところですが、あるわけないか・・・。
ちなみに特訓模擬の後に出された参考課題は4階建の要求でした。
まぁ本番当日まで課題が分からないので3階〜5階建にも対応できる知識を付けておかないといけないですね。
先日、日建学院の特訓模擬試験がありました。
って事で特訓模擬試験当日の僕を振り返ってみたいと思います。
特訓模擬試験当日を振り返る
条件とゾーニング
・第1種住居地域・地上3階建て
・延床面積2,800m2〜3,200m2
・建蔽率80%
・敷地条件 間口50m・奥行36m
南側道路が12mメイン道路・東道路は8mサブ道路
北側隣地は庭園を囲むように散策路
西側は3階建ての病院で西側隣地境界の中央に、当敷地と西側病院とが道路に出ることなく直接アプローチできる表記。
また、西側隣地の南側に5mの斜路計画範囲があり、病院側からの斜路計画範囲を介して直接アプローチできる要求。
これは読み落とししやすいポイントなので、しっかり敷地条件と課題分を読み込まないといけません。
要求部門は『共用・管理部門』『デイサービス部門』『居住部門(2階・3階)』
居住部門はユニット型で3ユニット計画しないといけません。って事は・・・
住居部門の階指定から読み解くと、3階に2ユニット・2階に1ユニットとデイサービス部門
残る1階に共用・管理部門だろう!
っとここまでイメージできると解きやすいですね!
屋外施設から建物計画範囲を検討
先程のゾーニングより、第1種住居地域で2階にデイサービス部門。
ここで検討しないといけないのは、機能訓練室・静養室の採光 です。
仮に隣地境界線沿いにこれらの室を計画する時は、住居系の3階建ての2階ということで
隣地境界線から3mセットバックして計画しないといけません。
南側・東側については道路境界線なので、セットバックは考慮しなくても大丈夫です。
(採光補正係数が1.0になるので)
ちなみに北側の庭園って、公園等の緩和の対象になるのか・・・どうなんでしょうね。
多分、緩和の対象になると思ったのですが、念の為3mのセットバックで検討する事にしました。
って事でセットバック距離を踏まえて建物計画範囲を出してみる事にします。
南側のメイン道路からの車椅子利用者用及び送迎用駐車場・通り抜け斜路・避難上有効な通路。
東側のサブ道路からのサービス用駐車場 を踏まえると、
南側道路境界線からのセットバック距離を8m
北側道路境界線からのセットバック距離を3m(2階の採光確保の為 念の為)
東側道路境界線からのセットバック距離を3m
西側道路境界線からのセットバック距離を3m(2階の採光確保の為)
建物計画範囲を、間口44m・奥行25m 建築面積1,100m2(建蔽率61%)
総3階建てとすると延床面積3,300m2で要求床面積オーバー。
スパン割りの検討
まずは基本の7m×7mで計画してみると、
間口7m×6スパン・奥行7m×3スパン 882m2
総3階建てで計画しても2,646m2で今度は要求面積不足。
ここで課題分の要求室数をもう一度確認してみると結構室数が多い。
そうなるとコマがたくさんあった方が計画しやすそう。
改めてスパン割りをコマ数多めと要求面積を踏まえて計画し直してみると
間口6m×7スパン・奥行8m×3スパン 1,008m2
総3階建てで計画すると3,024m2 要求面積のちょうど中間値 です。
吹抜けを設けたとしても計画できそうです。
3階住居部門から階段の位置を検討
住居部門からコアの位置を検討します。
2ユニット(独立運営)計画するという事なので間口7スパンだとすると
中央のスパンを境に3スパンずつ1ユニットを計画できます。
間口・奥行3スパン×3スパンで9コマ
そうなると利用者用・管理者用のコアを間口中央に計画するのが良さそうです。
2階デイサービス部門と居住部門
3階で住居部門の1ユニットが計画できているので、そのまま2階に同じ形で下ろしてしまいます。
そうすると残りの半分でデイサービス部門を計画する事になります。
廊下の係数を踏まえても7コマちょっとで計画できるので、計画は可能っぽい事がわかりました。
ここまできたら後は、力づくでまとめあげましょう!
僕は模擬試験当日、2時間3分でまとめました。
記述
記述はほとんど空白の無いくらい埋めました。
コンセプトルームについては、屋外テラスを介して北側散策路及び庭園と繋がりのある空間とし
自然素材を基調とした内装仕上げとして温もりのある質感とした。
みたいな感じで書きました。
色々書きまくったら1時間フルで使っちゃいました。
作図
今回はフリーハンドで描きました。
ここんとこ平行定規で描くのが続いていたので、フリーハンドの感覚を忘れない為に フリーハンドにしました。
どっちも3時間くらいで描き上げられるので、
未だに平行定規かフリーハンドのどっちで行くか悩んでいます。
同じ3時間なら平行定規の方が良いに決まっていますが・・・。
フリーハンドの方が楽なんですよね。ちょっとだけフリーハンドの方が早いですし。
あ、ちなみに途中で20分くらい退室しないといけなかったので
チェックとか含めると丁度イイ時間に終わりました!
まとめ
模擬試験当日はこんな感じでした。
屋外施設と採光を考慮した建物のセットバック距離
住居部門からコアを決めて下階を調整していく
後はとにかく描きあげる
本番もこんな感じでできるとイイんだけど・・・。
なんせ本番に弱い僕なので。。。